こんにちは!カザミミです。
今回は「予想どおりに不合理」を要約します。
私たち人間がどのような心理的背景から不合理な行動をとってしまうのか、その謎を科学的に解明している本です。
驚くべき心理の秘密を知って、あなたも賢い選択をしましょう!
価値判断の秘密:比較がカギ
なぜ人は、自分がどれだけ得をしているかを感じるために、周りとの比較をして価値を判断してしまうのでしょうか?
それは、人間が物事の価値を決める際、他のものとの差で判断する傾向があるからです。
例えば、物件選びでも、周りの物件と比較して良いと感じた物件を選ぶことが多いですよね。
無料の魅力に飛びつく心理
無料についつい飛びついてしまうのは、無料のものがあると、その価値を過大評価してしまう心理が働くからです。
しかし、無料に飛びつくことで、時間的損失を考慮しない不合理な行動を起こすことも多いので注意が必要です。
愛着があるものへの過大評価
人は何かを手にした途端に愛着を感じ始め、そのものに対する評価が高くなりがちです。
これは、親バカの例でも見られる過大評価の一例です。
自分の持っているものを実際よりも高く評価してしまう傾向があります。
人情とお金の混同
私たちは、人情とお金の2つの世界で生きています。
人間関係のトラブルは、人情とお金を混同することで起こりやすくなります。
例えば、友達に引っ越しを手伝ってもらったお礼に金銭を渡すと、関係性が変わってしまうことがあります。
お礼には金銭より食事を奢る、などしたほうが良いでしょう。
心理的バイアスとは?
心理的バイアスとは、人間が持つ判断や意思決定の際に働く無意識の思考の歪みのことです。
これらのバイアスは、私たちの日常生活やビジネス、投資などあらゆる面で影響を与えています。
以下に、主な心理的バイアスについていくつか解説します。
- 確証バイアス
自分の持っている意見や信念を正当化し、それに沿った情報を受け入れやすく、逆の情報を無視する傾向です。
このバイアスにより、誤った判断や偏った見方をしてしまうことがあります。 - アンカリング効果
最初に提示された情報や数字が、その後の判断や評価の基準となってしまう現象です。
例えば、商品の価格について最初に高い金額が提示されると、その後提示される金額が安く感じるといった具合です。 - 損失回避バイアス
損失を避けたいという強い欲求から、リスクを取らずに安全策をとりがちな心理です。
しかし、その結果として、大きな機会損失を生むことがあります。 - バンドワゴン効果
周囲の人々が行っている行動や意見に流されやすい傾向です。
このバイアスにより、自分の本当の意見や価値観を見失ってしまうことがあります。 - 自己奉仕バイアス
自分の成功を自分の能力や努力に帰する一方で、失敗は外部要因や運によるものだと考える傾向です。
このバイアスにより、自己評価が過大になり、自己改善の機会を逃すことがあります。
心理的バイアスを理解し、自分の判断や行動に意識的に取り組むことで、より合理的な選択ができるようになります。
また、他人の行動や意思決定を理解する際にも役立ちます。
簡単に手に入らないものへの欲求
手に入らないものほど価値があると感じるバイアスが働きます。
これは、行列ができているラーメンや限定品などに見られる現象です。
手に入らないことで魅力が増すので、意識的にその欲求を抑えることが大切です。
営業マンの誘導に弱い理由
営業マンが成功する理由は、彼らがお客さんの心理をうまく利用しているからです。
例えば、断りにくい雰囲気を作ることで、お客さんが購入を決断させられることがあります。
営業マンの誘導に負けないためには、自分の意志をしっかり持ち、必要以上に相手に影響されないように注意しましょう。
損失回避の心理
人は、損失を避けるために無理をしてしまうことがあります。
例えば、株価が下がっても売らずに持ち続けることで、損失を受け入れずに済むと考える心理です。
しかし、これは不合理な行動であり、賢い投資家は損失回避の心理に打ち勝って冷静な判断を下すことが大切です。
まとめ
人間の不合理な行動は、心理的なバイアスが働いていることが多いです。
これらのバイアスを理解し、自分の行動を見つめ直すことで、より賢い選択ができるようになります。
次回も、皆さんに役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!
著者:ダン アリエリー (著), Dan Ariely (原名), 熊谷 淳子 (翻訳) | |